小鳥の健康
小鳥と一言に言ってもその種類は多く、大きさや性格もさまざまです。
例えば、一般に言われている平均寿命もこれだけ違います。

セキセイインコ 8年
文鳥 7年
十姉妹 7年
小桜インコ・ボタンインコ 8年
カナリア 10年
オカメインコ 15〜20年
九官鳥 20〜30年

しかし、飼い方やその子の個体としての強さによってこの寿命は大きく異なってきます。
例えば、上記の平均寿命が7〜8年の鳥に関して言えば、その2倍近く生きる子がいるのも事実です。

さて、すべての動物の診察に関して問診は重要です。
言葉を話せない動物の代わりに、飼い主さんから生活環境や食餌、症状についてを教えて頂きます。
そんな動物の中でも、小鳥に関しては問診の重要性が非常に高いと言えます。
その為来院される場合は、普段の様子をご存知の方がお連れ下さい。

●そ嚢炎(そのう炎)
 
ひな鳥の頃などに、さし餌した粟玉が首の辺りで透けて見える袋がありますが、そこがそ嚢と呼ばれる部分です。
鳥は、一度食べた餌をそ嚢で一回プールしてから消化していきます。
このそ嚢が細菌や真菌・原虫、腐敗した餌などに侵されて炎症を起こしてしまう病気です。

そ嚢炎との関係が疑われる症状
@食欲不振
A吐き気・嘔吐(多)
B飲水量増多。またそれに伴う下痢
Cクビを止まり木にこする(少)
D元気低下(膨らむ・目をつぶる)

治療は検査に基づいて行います。
そ嚢液を採取し、原因を突き止めます。
食欲低下が重度な場合は、強制給餌を行います。
また、食欲はそれなりにあるものの慢性的にそ嚢炎を抱えている鳥もいますので要注意です。




●卵秘(卵づまり)
 
産卵すべき卵が出ない状態です。原因は年齢やカルシウム不足もありますが、
圧倒的に多いのは産卵を繰り返している事です。
症状がなく、食欲元気があるのであれば保温とカルシウムの投与で自力産卵を促しますが、
来院する鳥の多くにはすでに症状が出ています。


卵秘との関係が疑われる症状
@固まった大きな糞。時としてタール状の黒色便
A膨らんだお腹
B便秘(糞づまり)
C食欲不振
D元気低下


治療は、状態を確認後、なるべく早く卵の摘出を行います。
摘出が容易な場合は10秒で卵をそのまま摘出出来ますが、困難な場合まず卵を割って容積の減少を図ってから
殻を少しずつ取り出します。ごく稀ではありますが、開腹手術が必要な鳥もいます。

注意すべきは、卵を摘出した際、卵管が同時に外部に脱出している事が多いので、
その処置もしっかりと行います。

卵秘の予防
先ほど、原因の多くは産卵を繰り返している事と書きましたが、その事を予防することがすなわち
卵秘の予防につながります。
また、卵管脱や卵管炎の予防にもなりますし、カルシウム欠乏を防ぐことにもなります。
そこで産卵の防止法をご紹介します。

産卵の防止法
@巣作りもしくはそれに類似する行為をさせない
巣を入れていなくても、下に敷いた紙をちぎっていたり隠れられる隙間がある場合でも同じです。

A生んでしまった卵を取り出さない

暖めているうちはそのままにさせます。卵を取り出してしまうと、次の産卵を促してしまいます。

B粟玉(あわだま)をあげない。
粟玉には発情促進効果があります。

C背中を撫でない
交尾と同様の刺激を与えてしまいます。

D気を紛らわせる
居間などの人の出入りが多いところや外の景色が見える所などに移します。
ただし、猫などが現れる可能性のある場合はやめて下さい。






以下、順次UPしていきます。


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