この歯は、イヌの奥歯です。3本の歯根の内2本は先端まで歯石と細菌で侵されている重度の歯周病・歯槽膿漏です。この子はその細菌が目の下に膿の塊を作り皮膚を破ってしまいました。 この場合はもう抜歯しかありません。犬や猫は歯周病が非常に多く、飼い主さんも日常の歯磨きが重要だとは分かりつつもなかなか出来ずに、結果、困った事になってしまう例は毎日の様に診ています。 |
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全体的に歯石が付着していますが、とくに上顎犬歯は歯周病が進んでいます。まずは、歯を傷つけないように手持ちのスケーラーなどで大きく犬歯の歯石を砕きます。 |
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その後、超音波スケーラーで歯石を除去します。ぱっと見はここまででも綺麗な歯になりますが、ここまででは不十分です。 次は、スケーリングで取りきれなかった奥の方の歯根表層に残った歯石や汚染されている歯質を除去するルートプレーニングを行います。 |
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最後に、ポリッシング(研磨)を行います。 スケーリングで歯石を除去しただけでは歯の表面には細かい凹凸が多数残っており、次の歯石が非常につきやすくなるからです。 口臭もすっかり無くなりました。 歯みがきでなるべく維持して頂きます。 |
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おもちゃや硬い骨などをかじって歯を折ってしまう事があります。 本来、人と比べてう蝕(虫歯)は少ないのですが、折れた部分にう蝕が発症してしまっています。 |
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う蝕部分を削り、咬合圧で問題ないと判断した場合コンポジットレジンで修復します。ただし、また硬いものを与えると破損してしまう恐れがありますので注意が必要です。 |
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